こんにちは、デザイナーのサリーです。
サイトをデザインするときに当たり前に入れている「Copyright」の記述ですが、サイトによって年号があったりなかったり、長かったり短かったり、書き方は様々。
ふと「正しい書き方ってどれなんだろう?」と思って調べてみたら、色々と誤解していたことが分かったので、まとめてみました。
そもそも、「Copyright」の記述って必要?
もしかしてコピーライトの一文を忘れちゃったら著作権放棄になっちゃう?無断利用されても文句言えない?
いえいえ、心配いりません。著作物は日本の法律でちゃんと守られるので、コピーライトの記述はあってもなくても、勝手に人のものをコピーしたら違法なんです。
書かなくても良い、というより、法律から見れば書いていても意味はありません。
ならなぜ皆律儀にコピーライトを書いているのかしら?
ひとつは、著作権者を明記して主張することで、無断利用への抑止力としていること。
もうひとつは、そういう慣習になってしまっているから。
ウェブサイトのコピーライトに限って言えば、後者の方が大きそうですね。
もう少し詳しく掘り下げますと…(読み飛ばし可)
コピーライト文についての規定が記してあるのは「万国著作権条約」というもの。この条約にはたくさんの国が加盟しています。
一方、著作権に関する条約は「ベルヌ条約」というものもあり、こちらにもたくさんの国が加盟しています。
いまや日本を含めほとんどの国がこのふたつの条約の両方に加盟していて、その場合はベルヌ条約の内容が優先されることになっています。
コピーライト文を書いてね!と言っているのは万国著作権条約、何もしなくていいよ!と言っているのはベルヌ条約なので、書いていてもあまり意味はないのです。
正しい書き方
書いても書かなくてもいいなら正しくなくてもいいですよね。そうなんですよね。
でも元々条約に基づくものなので、一応ルールはあるのです。
せっかくなので正しく書いてみましょう。
下記はこのサイトでも使っているよく見かける書き方です。
Copyright © 2007-2012 LIG inc. All Rights Reserved.
間違いではありませんが、色々と不必要な箇所が混じっています。
まず、マルCが「コピーライト」を表すものなので、先頭の「Copyright」はいりません。
(マルCの方でなく、「Copyright」を省きます)
次に年号の「-2012」ですが、あってもなくてもOKです。
これは著作物の内容が更新された年号を表すので、年が明けたから直さなきゃ!って慌てなくても大丈夫です。
「2007」は最初の発行年で、必要な要素なので残して下さい。
「All Rights Reserved」は万国著作権条約と関係ないものなので、実は一番いらなかったりします。
(2013/1/23追記:「All Rights Reserved」について詳細に知りたい方は、Wikipediaの著作権表示の項の「All Rights Reserved」。に書いてありますので、そちらをご参照下さい。)
そんなわけで、いらない部分を整理したコピーライト文は以下の通り。
2013年に初公開した株式会社LIGの著作物、の場合…
© 2013 LIG inc.
たったこれだけOKなのです。スッキリ!
ちなみに書く順番も決められていませんので、お好きな順にどうぞ。
(2013/1/23追記:もっと詳しく知りたいという方は、まずはWikipediaの著作権表示の項から読むとわかりやすいと思います。)
ついでにお勉強… Inc. と Co.,Ltd. と Corp. って何が違うの?
会社によってLIG Inc.だったり、LIG Co.,Ltd.だったり、LIG Corp.だったりしますよね。
結論から言えば、これらは大体一緒の意味です。
出所がアメリカだったりイギリスだったりするだけなので、お好きなものを使ってください。
(2013/1/23追記:会社で英文登記された正式なものがある場合はそちらを使いましょう!ご指摘ありがとうございます。)
まとめ
コピーライト文は書かなくてもOK。(でも慣習などから見て書いた方が無難)
文に必要な要素は「©」「最初の発行の年」「著作権者の氏名」だけ。
何気なく使っているコピーライト文ですが、調べると色々と事情が分かっておもしろかったです。
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